2019年10月19日(土)、スタジオグラフィックスが主催する
「SG on the ROAD 夜景撮影セミナー vol.15 川崎工場夜景撮影 ~ 陸上編」に講師として参加させて頂きました。今回は常連の方も、初めて川崎工場夜景を撮られる方もバランス良く参加されていました。
夜景撮影のイベント開催は私にとって9ヶ月ぶりで、前回も川崎工場夜景がテーマでしたが、この9ヶ月間に千鳥町の景観が大きく変わったため、作品の撮り直しとスライドの差替えを行いました。今回のイベントは協賛でレンズメーカー「タムロン社」が参加され、「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2(A041)」「SP 35mm F/1.4 Di USD(F045)」「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(A043)」「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(A035)」やソニーマウント用のレンズなどを貸出用にご用意頂きました。また、三脚メーカー「ベルボン社」も参加され、三脚の無料レンタルで撮影をサポートして頂きました。
当日は「かわさき保育会館」で約90分間の講義をさせて頂きました。工場夜景撮影の基本から応用、川崎臨海部での撮影の注意点やおすすめポイントなどの紹介、後半にタムロンレンズを使った作例紹介をさせて頂きました。
今回は事前のロケハンで「17-35mm F/2.8-4 Di OSD(A037)」「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(A032)」「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD(A035)」を使用し、それぞれのレンズの画角や特徴を活かした写真の解説をしました。最後はTAMRON MAGに掲載された「SP 35mm F/1.4 Di USD(F045)」による神戸夜景の作例解説もさせて頂きました。
90分の講義を終えた後、貸切バスに乗って明るいうちに川崎臨海部に向かいます。今回は20名以上の方が参加されており、ほぼ満席となりました。
東扇島東公園に向かう途中、少しずつ雨が降ってきて、現地に着いた頃にはどしゃぶりに近い状態となり、参加者の皆さんは傘を差したり防水対策をされながら、頑張って撮影されていました。
悪天候のため、全体的に霞んでいる感じがしましたが、製油所のフレアスタックがぼやけて、逆に幻想的に見えました。
続いて、川崎マリエンに向かいます。展望室は屋内のため、雨に濡れず撮影できますが、窓ガラスに水滴がついており、当然ながら写真に水滴が映り込んでしまいます・・・
ガラスの面や方角によって水滴の付き方が異なるので、なるべく水滴が少ない場所を探して、参加者に情報をお伝えしました。参加者の半数ぐらいの方が忍者レフを持参されていて、忍者レフの普及率の高さに驚きました。川崎マリエンは西向きに扇島の製鉄所が見えるため、やはり西側に参加者が集中する傾向がありました。なお、少数ですが私の方からも「忍者レフ」の無料貸出をさせて頂きました(全員に貸出できず申し訳ありませんでした)。
川崎マリエンは台風19号の影響で、ビーチバーレコートの砂がテニスコートに流れてしまい、一部のテニスコートが17日頃まで使えなかったようです。展望室訪問時は、テニスコートが復旧していたようで安心しました。
川崎マリエン展望室での撮影を終えて、次は千鳥町8番地(日本合成樹脂前)に向かう予定でしたが、偶然にも「はとバス」が駐車場に止まっていました。この後、千鳥町8番地を経て千鳥町・貨物ヤード前に向かうと、参加者同士がバッティングしてしまうと思い、急遽ルートを変更して、先に千鳥町・貨物ヤード前に向かいました。
なお、はとバスは「話題の川崎工場夜景スポット」を巡るツアーを毎週土曜日に設定しており、夕食にコリアタウンの焼肉、川崎臨海部ではナビゲーターによるガイドも楽しめるようです。
千鳥町の線路前は人気の撮影ポイント。イベント参加者以外の姿も目立ちましたが、皆さん譲り合って撮影されていたように感じます。撮影終了時間の少し前に、予想通り「はとバス」が到着し、ガイドの説明を聞きながら、工場夜景観賞を楽しまれていました。私が見る限り、ツアー参加者のカメラはほぼスマホでした・・・。これも時代の変化でしょうか。
新しく完成した日本触媒のプラントは全体がLED化しているようで、全体が白く輝くのが特徴です。昨年1月の訪問時はプラントが解体された後だったので、今回のイベントのタイミングでプラントが完成していて本当に良かったです。
続いて、千鳥町8番地にある日本合成樹脂の手前に到着しました。工場との距離が近いため、珍しく望遠レンズが無くても撮影できる場所です。私はロケハンで工場を正面から撮ってましたが、参加者の様子を見ていると、斜めから撮影した方が立体感が出て良さそうです。
4ヶ所の撮影が終わり、いよいよ最後に5ヶ所目の水江運河前へ向かいます。バスでの移動中に「SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(A032)」を使って手持ち撮影しましたが、5段分の手ブレ補正の効きに驚きました。夜間の被写体が動くシーンにおいて、力を発揮するレンズだと改めて実感しました。
最後は水江運河前を案内して、30分ほど撮影を楽しんで頂きました。平日に比べて若干、光量が落ちている印象があるため、個人行動で訪問される場合は、平日の方が良さそうです。撮影のポイントですが、手前に大きなフェンスがあるため、望遠レンズが欠かない場所です。21時頃に撮影を終え、JR川崎駅まで参加者の皆様をお送りし、無事にイベントが終了しました。
次回は12月に夜景撮影イベントを予定していますので、後日正式に告知させて頂きたいと思います。イベントにご参加頂いた皆様ありがとうございました。