夜景撮影の基本中の基本を解説します。夜景を綺麗に撮る3つのポイントをデジカメ初心者やスマホユーザーにもわかりやすく紹介。
最近はデジタルカメラはもちろん、スマートフォンのカメラ機能も進化し以前に比べると夜景撮影のハードルは下がっています。 しかし、未だに「夜景撮影は難しいよね」と多くの方が感じているのも事実。実際、旅先や夜景スポットで以下のような夜景写真を撮ってしまった経験のある方も 多いのでは無いでしょうか?
この3つの失敗の中で最も多いのが、手ぶれではないでしょうか?太陽光のある日中と異なり、夜間は環境にもよりますが、数千倍も明るさに差があります。 昼間はシャッターを押してすぐに写真が撮れますが、暗い時間帯はシャッターを長く開けて光を取り込む必要があり、手でカメラを持って撮影するとブレてしまうことが多いのです。 最近でこそ、手持ちでも夜景が綺麗に撮れるようになってきましたが、全てのシチュエーションに対応できるわけではありません。 また、暗い場所ではカメラのフラッシュが自動的に光ってしまい、明るく撮れているはずの写真が真っ暗になっていることも。さて、綺麗な夜景を撮るにはどうすれば良いのでしょうか?
それでは、早速ですが夜景を綺麗に撮るコツをお答えしたいと思います。答えは簡単で、以下の3つのルールを守るだけ。 「え、たったのこれだけ?」と思われるかもしれませんが、最低限のポイントさえ押さえてしまえば、夜景撮影はそんなに難しく考える必要はないのです。 それでは1つずつ順番に解説していきましょう。
夜景写真が失敗例(2)のように暗くなってしまう一番の原因です。最近はカメラ(スマホ)の進化により、夜景スポットでフラッシュを発光する人が減ったように思います。
(フラッシュの用途や意味を正しく理解しているかどうかは別として)
夜景と人物を撮る時は街灯が無いような暗い場所はフラッシュが必須になるものの、普段の夜景撮影ではフラッシュは必要ありません。
ここで「え?暗い場所だからフラッシュは必要でしょ?」と思われるかもしれませんが、
実は”フラッシュを発光して明るく撮るからシャッター速度を短くしても大丈夫だろう”という判断をしてしまい、昼間のような高速シャッターで写真を撮ってしまう可能性があります。
ちょっと話が難しくなったかもしれませんが、ポイントを最低限押さえておくと・・・
と覚えておけば良いでしょう。
フラッシュを発光禁止にすることで失敗例(2)のようなケースは激減すると思います。フラッシュの光に頼らないことで、カメラはシャッター速度を長く開けようと試みることでしょう。
そうなると今度は手ぶれの問題が発生します。最近のカメラには手ぶれ補正機能が搭載されていることが多く、スマホでもiPhone6 Plusは「光学式手ぶれ補正」が搭載されているようです。Android搭載のスマホは多くの機種で手ぶれ補正機能が搭載されています。
最後のコツはシャッターボタンを直接押さないことなのですが、どう言う意味?と思う人もいるはず。
そこでみなさんは「
ポケットに入るミニ三脚も便利(500円~)
三脚が無いなら体を壁に固定して安定させたい
カバンの上にカメラを置くだけでも固定できる(3)シャッターボタンを直接押さない
せっかくカメラを固定してもシャッターボタンを押した時にカメラに振動が伝わり、写真がブレてしまうことがあります。
ちょっと面倒な話かもしれませんが、シャッターボタンを押す時のブレも防ぐ必要があるわけです・・・
肝心のブレを防ぐ方法ですが、一眼レフのようなカメラであればリモートシャッター(レリーズ)を使ってシャッターを切れば、
直接カメラに振動が伝わらずブレを防ぐことができます。ただ、スマートフォンやコンパクトデジカメの場合はリモートシャッターを使える機種が限られるので
集合写真などを撮るときに使う「
コンパクトデジカメのセルフタイマー画面
さて、夜景を綺麗に撮るための準備はできましたが、カメラの撮影モードはどうすれば良いのでしょう。実はカメラ任せのオート(AUTO)だと夜景が綺麗に撮れないこともあります。 答えは単純明快で「夜景モード」を使えば話は早いわけですが、カメラによっては「夜景ポートレートモード」だったり「長秒時モード」であったり、機種によって名称が異なります。 基本的には「長秒時(長時間)」というワードが含まれるモードに設定し、フラッシュの発光禁止を確認すれば大丈夫でしょう。