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感動夜景

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夜景とその他の撮影ジャンルとの違い

ここまで夜景学について学んできました。夜景そのものや撮影に適した気象条件などはイメージできたと思いますが、最後に数ある撮影ジャンルの中で、夜景撮影はどう違うのか?今回はちょっと雑学的な話になります。

夜景撮影における一般的なイメージ

夜景撮影は数ある撮影ジャンルの中で特殊だと思われています。カメラを持っている人でも夜景を撮っている人は少なく、ついでに夜景も撮る人はいても夜景を専門に撮る人は少ないはず。特に夜景を専門とした写真家・フォトグラファーも国内で数えるほどしかいません。そこで、一般的に思われている夜景撮影のイメージを5つ挙げてみました。

(1)太陽光がない、完全に真っ暗な場所・時間帯での撮影

  • 夜景=真っ暗な時間帯だけではない。トワイライトから朝焼けまで含むとほぼ1日の半分の時間に渡って撮影できる。
トワイライトタイムの夜景
夜景撮影は日没後のトワイライトタイムから始まると言っても過言では無い。夜明けまでが撮影時間とも言える。

(2)三脚などカメラを固定する重たい機材が必要

  • 三脚は基本的に必要だが、最近のカメラは高感度化が進んでおり、イルミネーションやライトアップなら手持ちで撮れることも。三脚も軽量化・小型化が進んでいて、持ち運びがしやすくなっている。
ミニ三脚でカメラを固定
コンパクトデジカメの場合、胸ポケットに入りそうなミニ三脚でも固定できてしまう。これなら嵩張らない。

(3)撮影スポットによっては治安の問題がある

  • 場所によっては女性が一人では出歩きしにくいが、イルミネーションスポットや整備された観光地、ビルの展望室などはまず安全。
象の鼻パーク
みなとみらい21地区などは初心者や女性でも夜景が撮影しやすいロケーション。

(4)初心者には夜景は撮影できないと思われている

  • 夜景を撮る時にフラッシュをOFFにするなど、テクニックを学べば全然難しくない。むしろ簡単な撮影ジャンルとも言える。
香港の夜景
香港で撮影した一枚。コンパクトデジカメでもテクニックを学べば綺麗に撮れてしまう。

(5)極めてマニアックな分野である

  • 以前は夜景を撮影する人は少なかったが、工場夜景などのブームを筆頭に夜景撮影人口は増えている模様。今や、カメラメーカーの写真教室でも夜景撮影講座が定期的に開かれるほど。
工場夜景
工場夜景ブームの先駆け、川崎の浮島町で撮影。週末にもなると三脚とカメラを持った写真愛好家が夜景撮影を楽しんでいる。

夜景撮影の実際のところ

夜景撮影について一般的なイメージを上記で挙げてみましたが、結論から言うと夜景撮影は極めて特殊なジャンルではなく、ちょっとしたテクニックとカメラの固定さえできれば、誰でも比較的簡単に撮れてしまうということです。第2章からは夜景撮影に必要な機材や撮影テクニックの話に入っていきますが、デジタル一眼レフやミラーレスだけでなく、コンパクトデジカメでも応用がきく撮影方法についても触れていきたいと思います。

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