11月25日(土)・12月1日(金)と2回に渡って、クラブツーリズムが主催するバスツアー「鹿島臨海工業地帯・神栖の工場夜景」に講師として出席させて頂きました。
今回の撮影ツアーは日中にロケハンを行うためか集合時間が早く、11時に集合してから60分間の講義を受けて頂きました。工場夜景撮影の基本テクニックや撮影スポットの探し方、神栖の工場夜景スポットの解説をさせて頂きました。また、撮影マナーや注意点など、工業地帯を訪問する際の注意点もお話しさせて頂きました。
講義会場の様子です。当日は20名以上のお申し込みがあり、神栖の工場夜景撮影ツアーは滅多に開催されないためか、マニアックながら根強いニーズがあることを感じました。ちなみに12月1日の同ツアーは平日のためか少人数での催行となりました。
当日は会場で著書「夕景・夜景撮影の教科書」を販売させて頂きました。工場夜景に特化した本ではありませんが、幅広いジャンルの夜景撮影テクニックを網羅しており、アマゾンでも既にレビューが9件投稿されており、大変好評です!
講義終了後、バスで神栖市内へ向かいます。東関東自動車道を通って、新宿からおよそ2時間強で到着です。途中、「酒々井PA」に立ち寄ってトイレ休憩や買い物を済ませました。
14時過ぎに神栖市内に到着し、日中の明るい時間にロケハンをすることになりました。いつもなら16時過ぎに撮影地に到着するのですが、昼間にロケハンを済ませておくと、撮影ポイントへスムーズに移動できるため、特に不慣れな場所ほどロケハンしておきたいものです。なお、港公園の中心には展望塔がありますが、17時までの営業のため、夜景を見るにはハードルが高い場所です。夜景が見える時期は11月末~12月中旬に限られますが、完全に暗くなる前の撮影が限界です。
港公園から新日鐵の製鉄所を見渡しました。夜になると製鉄所は明かりがとても少ないためか、昼間の方がきれいに見えるように感じました。
港公園には大型バスも止められるほどの大きな駐車場があります。トイレや自動販売機も完備されているので、初めての方でもアクセスしやすいと思います。
続いて砂山都市緑地をロケハンしました。ここの公園は津波が発生した際の避難場所として活用されるようですが、普段はほとんど人がいません。たまに夜景を撮りに来る人を見かける程度です。広場の手前は雑草が生えていて、少々視界を遮っていました。そのため、視界が広い左側に寄って撮影される方が目立ちました。
ロケハンも終わり、夕暮れの撮影は「アンモニア岸壁」からスタート。工場の明かりが遠い場所ですが、西向きに視界が広がるため、天気が良ければ夕日もキレイに見えそうです。岸壁は釣り人で賑わっており、多くの車が停まっていました。
夜景スポットの一ヶ所目はロケハンを事前に済ませた砂山都市緑地へ。休日ということもあり、他の訪問者の姿も見かけました。三菱化学を中心とした化学系工場の大パノラマが広がります。広場へ続く階段付近からも夜景が見渡せる場所が2ヶ所あるため、ツアー参加者は移動しながら撮影を楽しまれていました。
続いて、鹿島石油のプラントが見渡せる場所に移動しました。目の前に製油所の光輝くプラントが見渡せ、工場夜景ファンなら、一度はこの美しいプラントを眺めてみたいものです。
最後は初めにロケハンした港公園に戻ってきました。フェンスが非常に高いため、大きな三脚を使うか、フェンスの隙間からの撮影になります。工場と距離があるため、光量は決して多くありませんが、製鉄所から製油所まで広範囲に視界が広がり、撮影はもちろん観賞も安心して楽しめる雰囲気の場所でした。
公園から鹿島石油のタンク群を撮影。目の前に大きなタンカーが停まっており、明かりの少ないタンク群がいつも以上にキレイに見えます。
工場夜景スポットを3ヶ所ほど巡った後、21時過ぎに新宿へ到着し、解散となりました。初めての神栖方面のツアーということで、不安もありましたが、無事にツアーを開催できて一安心しています。12月1日にも2回目のツアーがありましたが、1回目で学んだことを活かして、無事にツアーが開催できました。ツアーにご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
来年以降の神栖工場夜景撮影ツアーは未定ですが、今後の「夜景撮影ツアー・セミナー情報」もご参考にして頂ければ幸いです。夜景撮影のレクチャーを受けながら撮影に挑戦してみたい方は、是非ご参加下さい!