写真家とは”表現者”でもある

写真家とカメラマン(渡部さとるさんのブログ)
http://d.hatena.ne.jp/satorw/20111026/1319638214
「写真家と名乗っている人のほとんどが写真を職業にしていないことが多い。表現者という立場だから、職業でなくともいいわけだ。」

最近、色々なカメラマン・写真家さんのブログを読まさせて頂いてます。「写真家」と「カメラマン」の違いを解説しているページをよく見かけますが、”写真家=必ずしも職業ではない”ということを感じていました。

一般的にカメラマンという呼称は職業として認知されていることが多く、クライアントの依頼に応えて写真を撮り、対価を頂くことを意味します。世間一般的にはカメラマン=プロというイメージが強いのではないでしょうか。海外では動画撮影者をカメラマン、写真撮影者をフォトグラファーと区別することもあるそうです。実際、カメラマンだけだと動画なのか?写真なのか?区別が付きにくいですから。

一方で写真家を職業として捉えるなら、写真そのものや写真集を売ったり、有料の個展やイベントを開くような仕事が当てはまると思います。クライアントから依頼された写真を撮るのではなく、自分が撮りたい写真を撮ることを意味し、日本では本当の意味での写真家として生計を立てている人はわずかと言われています。写真家で生計を立てられる人はタレント並に有名な人に限られるように思います。結果、多くの写真撮影を生業とする写真家はカメラマンを兼任しているはずです。また、同じ写真家でも生業か趣味かを区別する意味で「プロ」と「アマチュア」と区別されることが多いです。

写真家を職業として捉えるのも良いですが、私は”表現者”の方が相応しいように思いました。表現者というのは芸術家にも当てはまるように思います。自分が撮りたいものだけを撮り、表現する。表現者として多くの人を感動させることができれば、生計を立てていなくても立派な写真家と言えるのではないでしょうか。

全国各地で美しい夜景を撮影し、夜景の魅力を写真を通じて表現する。私はそのために”夜景写真家”を名乗っています。とてもシンプルな理由で。

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