夜景撮影講座をデジカメユーザーとスマホユーザーで分けたい理由

私は2012年から夜景撮影セミナーやツアーで講師をさせて頂いてます。
今まで開催してきた講座はスマホメーカー主催時を除き、全てが一眼レフ&ミラーレスユーザー向けの内容でした。

一眼レフ&ミラーレスユーザーでも主催する企業によって参加者のレベル(習得度)に違いがあるので、
主催企業によって初心者向けの内容から中級者向けの内容まで使い分けています。
夜景を初めて撮る方から、撮影に慣れているベテランの方々まで様々な層の方がいます。

様々な企業からセミナーやツアーのご依頼を頂くことが多いのですが、写真・カメラ系の講座を新たに始める場合に「スマホユーザーもターゲットにしたい」とお話を頂きます。一見、スマホユーザーの方が数が多いためでしょうか。スマホのカメラも進化し、以前より綺麗な写真が撮れるようになってきました。

ただ、スマホユーザーと一眼レフ&ミラーレスユーザーで講義自体を完全に分けるのであれば、まだわかるのですが、両方のユーザーを同じ講座に集まって頂くとなると非常に無理があります。

なぜなら一眼レフ&ミラーレスユーザーには必ずお伝えしている「シャッター速度」「絞り」「ISO感度」「ホワイトバランス」「露出」「焦点距離」「測光」「撮影モード」の話はスマホユーザーには理解が難しいでしょうし、そもそもスマホは絞りや焦点距離をコントロールできません。逆にこれらの専門的な話を省略してしまうと一眼レフ&ミラーレスユーザーには物足りない内容になってしまいます。

また、夜景撮影には欠かせない三脚の解説をしても、スマホにはそもそも三脚穴がついていません。
100円ショップなどで、三脚などのアクセサリは購入できますが、最近のスマホは手持ち(高感度)でもブレが防げるようになっており、スマホ用三脚のニーズ(ブレを防ぐ目的)は今後減少するかもしれません。記念撮影用に使う三脚や自撮り棒であればニーズはあると思います。

もし、両方をターゲットに講座をするなら主従関係をはっきりさせて、メインは一眼レフ&ミラーレスユーザーとしながら、補足的に「スマホだったらこういう機能を使うと良いですよ」ぐらいの説明が最もバランスが取れているように思いす。もしくは、講座自体を完全に分けてしまうことですが、スマホに特化すると講義時間は恐らく半分以下で十分ということになるでしょう。

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