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カメラ・レンズを購入&買い替えるコツ

写真撮影を続けていて何年か経つと、新しいカメラやレンズが発売され、買い替えや購入を考える人も多いはず。 デジタル化が進んでからは機材の発売サイクルも早まり、新機種が出る度に性能の進化が著しくなっています。

私の場合は2004年からデジタル一眼レフを使い続けていますが、数年ごとにカメラやレンズを刷新しています。 そこで、これから機材を購入されたり買い替える方に役立つお話をしたいと思います。

機材の売却&下取り金額は複数の店舗を比較しよう

先日、撮影スタイルの見直しに伴い、機材をシンプルにすることを決めました。これまでデジタル一眼レフを2台、交換レンズを10本近く所有していましたが、 APS-Cサイズのデジタル一眼レフ「CANON EOS 50D」を撮影で使うことがほぼ皆無となったため、思い切って機材をリプレイスすることに決めました。

カメラ本体を「EOS 5D Mark2」から「EOS 6D」に買い替え、広角レンズは「CANON EF16-35mm F2.8L 2 USM」「CANON EF17-40mm F4L USM」を売却して新たに「EF16-35mm F4L IS USM」を購入しました。APS-Cサイズのカメラ&レンズも全て売却したため、実質自己負担無しで最新機材を導入でき、結果としては大満足しています。

新たに導入したEOS 6D + EF16-35mm F4L IS USM

■夜景写真家・岩崎 拓哉のカメラ購入歴(全てCANON)
EOS 10D → EOS 20D → E0S 40D → EOS 50D → EOS 5D Mark2 → EOS 6D

買い替え&下取りのコツ

  • 査定を依頼したい店舗の査定価格をネットなどで前もって調べる
  • キズやホコリなどを落とせない場合は査定が下がることを前提に、できれば複数店舗で査定をする
  • 新しい機材と買い替える場合は、前もって店舗での購入価格を調べて下取り査定に出す
  • 常に新しい機材を使いたい方は普段からキレイに機材を使うよう心がける。付属品も保管しておく

ちなみに機材の査定の傾向は店舗によって異なり、カメラ専門店の査定は比較的キズやホコリなどに厳しく、 完動品で無い限り、大幅に減額されることがあります。以前、新品で購入して2週間ほどで手放したレンズがありましたが、 わずかに内部にホコリが混入しただけで1万円ぐらい減額されたことも。上限額がわずかの差で状態に不安がある場合は、 中古カメラを扱っている家電量販店に持ち込むのも1つです。以下の例では「CANON EF16-35mm F2.8L 2 USM」にキズが あったため、減額されてしまいましたが、減額幅は店舗によって全く異なります。

交換レンズ「CANON EF16-35mm F2.8L 2 USM」の買い取り査定事例(2014年8月時点)

- 価格 備考
S店 90,250円 本体キズによる減額あり
M店 30,000円 本体キズを致命傷と判断

上記レンズは縁が少し歪んでしまい、減額された例です。
幸い、減額幅は1万円程度で済みました。

EF16-35mm F2.8L 2 USM

交換レンズ「CANON EF17-40mm F4L USM」の買い取り査定事例(2014年8月時点)

- 価格 備考
S店 30,800円 本体キズとレンズ内のホコリで減額
H店 5,000円 要オーバーホールと判断

2004年夏に購入してから10年間愛用したレンズです。キズやホコリよる減額はやむを得ませんでしたが、9万円程度で購入したレンズでも3万円の査定がつき、満足いく金額となりました。

CANON EF17-40mm F4L USM

電化製品などを扱うリサイクルショップもカメラやレンズの買い取りをしている店舗がありますが、査定の低さにビックリすることも。ジャンク品や程度がひどくて他店では買い取ってもらえないようなものでも買い取ってくれる可能性は高いので、カメラ専門店や家電量販店での査定に納得がいかなかった場合に持ち込んでみるのも1つです。

機材の購入時は価格だけで無く特別保証も意識する

デジタルカメラやレンズを購入するとき、近くの家電量販店やカメラ専門店で購入する方が多いと思います。 最近ではインターネットの通販で購入する人も多いと思いますが、価格だけを重視するならネット通販に軍配が上がりますが、 長く使い続ける機材は特別保証に入っておいた方が良い場合もあります。

※下記の例は2014年8月時点の情報です。保証内容は変更されている場合もあるので、最新の情報は直接店舗やホームページで確認して下さい

家電量販店(ヨドバシカメラ)の場合

カメラ以外も取り扱う家電量販店ですが、カメラ関係の品揃えは充実しており、新宿や秋葉原の店舗に行けばほぼ何でも手に入ることでしょう。掛け金5%の延長保証を実施していますが、自然故障に伴う修理代金を1回に限り保証してくれます。破損による保証は受けられませんが、年会費が3,900円かかる「ゴールドポイントカード・プラス ヨドバシ・プレミアム」であれば、カードを使っての購入から1年以内であれば破損時も保証の対象となるようです。実際、ヨドバシカメラで購入したノートパソコンを破損させてしまった際に、保証を受けることができました。(ただし、手続に時間がかかります)

カメラ専門店(マップカメラ)の場合

機材の購入時によくお世話になっています。中古の取扱いも多く、新宿にある店舗では実際に機材を手に取って確認できるのも魅力です。新品の場合、購入金額の+5%で3年間の保証がつけられますが、保証の範囲が広いのが特徴です。通常の保証は自然故障に限られるケースが一般的ですが、マップカメラの場合は落下や水濡れなどにも保証され、誤って機材を落として破損させてしまった場合などにも活用できます。ただし、破損時は免責金が3,000円かかるので要注意です。実際、私も機材の落下による破損に伴い、免責金を支払って保証を受けたこともあります。

インターネットやオークションで購入する場合

ネット通販やオークションは店舗に比べて安く購入できるため、利用者が増えています。 店舗によってはカード決済が出来なかったり、特別保証が付けられない場合が多いです。安心感やサポートを重視するのであれば、店舗での購入が確実でしょう。型が少し古い機材や、キットレンズだけを購入する場合などはオークションで新品(未使用品)が出品されていることも多く、店頭で購入するよりもずっとお得な価格で入手できる場合もあります。


特別保証に入るか・入らないかは個々の使用状況や判断によりますが、頻繁に撮影に出向く方はできれば破損時にも保証が効くタイプの特別保証がおすすめです。夜景撮影は周囲が暗い場所が多く、機材を誤って落として破損させてしまったり、三脚ごと転倒してしまうなどのリスクもあるので。

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