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感動夜景

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3ステップを押さえて夜景を綺麗に撮ろう

夜景撮影が難しいと思われている第1理由は「写真がブレてしまうこと」につきます。2つ目に「写真が真っ暗になってしまう」こと。これらのミスを防ぐ方法をこれから解説します。夜景撮影はたった3つのポイントを押さえるだけで、見違えるほど綺麗に撮れるはずです。

夜景撮影よくある失敗例ベスト3

夜景撮影でよくある失敗例を3つほどご紹介します。1つ目はよくある写真がブレてしまった例。手持ちで長秒時撮影をしたために、写真がブレてしまいました。2つ目は夜景スポットが真っ暗だったのでフラッシュを発光した例。暗い場所でフラッシュを発光したのに「なぜ?」と感じられた方は多いのではないでしょうか。3つ目はカップルで記念撮影を撮ったり集合写真を撮るときによくあるミスです。フラッシュを発光したので人物は撮れているのですが、肝心の背景が写っていません。

手ぶれが発生した写真
(1)写真がブレている・・・
フラッシュを発光して真っ暗になった写真
(2)フラッシュを発光したのに真っ暗・・・
背景が真っ暗になった夜景写真
(3)人物しか写っていない・・・

夜景撮影の基本はたった3つのポイントを理解するだけ

(1)フラッシュをOFFにする

夜景撮影において、フラッシュをOFFにすることが最も重要なポイントです。夜景に限らず、花火やイルミネーションなど全てのジャンルに共通して言えることです。たいていの方は「暗い場所なのになぜフラッシュをOFFにするの?」と思われることでしょう。フラッシュを発光してはいけない理由は大きく2つあります。

【理由1】カメラ本体内蔵のフラッシュは平均3~5mしか光が届かない
夜景を撮る時にフラッシュを発光しても、そもそも光が平均で3~5m程度しか届かないため、遠くにある夜景の灯りに向けても何の意味もありません。イルミネーションを撮る時にフラッシュを発光すると光がぶつかってしまい、不自然な色になる恐れがあります。ただし、人物を撮る時は逆にONにする必要があります。

【理由2】フラッシュを発光するとシャッター速度が短くなる
フラッシュを発光することで、カメラは明るさを十分に確保できたと勘違いし、シャッター速度を速めてしまう傾向があります。結果、写真が暗くなってしまいます。夜景ポートレートモードで夜景だけを撮る場合もフラッシュをOFFにする必要があります。

ストロボ発光禁止
ストロボ(フラッシュ)は必ず発光禁止に
夜景とフラッシュの発光距離の関係
フラッシュ発光の例。100m離れたタワーのライトアップを撮る時にフラッシュを発光しても光が届いていない・・・

(2)カメラを固定する

フラッシュをOFFにしたら、次にカメラを固定しましょう。昼間であればシャッター速度が短いために手持ちでも写真は撮れますが、太陽が沈んだ後は街明かりだけを写すことになるため、シャッターを空けている時間が長くなってしまいます。写真のように三脚を使うことが理想ですが、ミニ三脚であれば500~1,000円程度で買えるのでお勧めです。三脚を用意できない場合は手すりにカメラを置いたり、体を壁などにもたれさせるなどして、少しでもブレを防ぐ工夫をしましょう。

コンデジとミニ三脚
カメラを固定するとブレにくくなります

(3)シャッターボタンを直接押さない

最後に重要なポイントがあります。カメラを固定し、そのままシャッターボタンを押すと、ボタンを押した衝撃がカメラ本体に伝わってしまい、せっかくカメラを固定したのに写真がブレてしまいます。コンパクトデジカメの場合はセルフタイマー(2秒がお勧め)をセットするか、ミラーレスやデジタル一眼レフの場合はレリーズやワイヤレスリモコンを使って、シャッターを直接押さないようにしましょう。

セルフタイマーの画面
セルフタイマーの設定例

コンパクトデジカメでもここまで綺麗に

以下の作例はCANONのPowerShot S100という機種を使って撮影した例ですが、コンパクトデジカメでもテクニック次第で見違えるほど綺麗な夜景写真が撮れます。3つのポイントをマスターして、夜景撮影にチャレンジしてみましょう。
(※いずれもオートではなく、マニュアル撮影モード)


コンデジの作例:みなとみらい
みなとみらいの夜景
コンデジの作例:川崎工場夜景
川崎の工場夜景
コンデジの作例:チェックメイトCC付近
チェックメイトCC付近の夜景
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