夜景写真家 岩崎 拓哉 ブログ

夜景写真家・フォトグラファー 岩崎 拓哉のブログ

富士工場夜景撮影バスツアー【報告レポート】

富士工場夜景撮影バスツアー【報告レポート】

工場夜景ファンの皆様ならすでにご存じかと思いますが、2016年12月17日(土)に静岡県富士市で「全国工場夜景サミット」が開催されます。富士市は「日本七大工場夜景都市」としても知られ、関東圏を中心に工場夜景を目当てに訪れる人が増えています。この度、クラブツーリズム主催で工場夜景サミット開催を記念した撮影ツアーが開催され、私が講師として招かれることになりました。これまで富士市には個人で夜景撮影に出向いたことがありますが、工場夜景都市での撮影ツアーは川崎・横浜・姫路に続き4つ目のエリアとなります。今回のツアー日程は全3コマあり、第1回の12月14日(水)のツアーが無事に終わりました。ツアーにご参加頂いた皆様、現地で暖かく出迎えて頂き、サポート頂いた方々には心より感謝いたします。ありがとうございました。

工場夜景撮影テクニック事前講義

富士市工場夜景ツアー 事前講義

当日は12時30分から事前講義があるため、12時過ぎに会場入りしました。今回のツアーは約20名の方にお申し込み頂き、60分間の時間を頂いて工場夜景撮影テクニックを解説しました。夜景撮影慣れしているベテランの方から初めて夜景を撮られる初心者の方まで様々な層の方がいらっしゃったので、基礎からしっかりお話しできて良かったと思います。

<工場夜景撮影セミナー目次>
(1)自己紹介
(2)工場夜景撮影入門編
(3)夜景撮影機材の選び方
(4)工場夜景撮影テクニック(基礎)
(5)工場夜景撮影テクニック(応用)
(6)富士の工場夜景スポット&作例紹介
(7)夜景写真家 岩崎 拓哉からのお知らせ

今回は60分のお時間を頂いてましたが、前半で少し時間を使いすぎてしまい、5分ほど時間をオーバーしてしまいました。普段は90分で話すことが多いので、60分と90分の時で話す内容やボリュームをうまく分けていく必要性を感じました。後半では富士市の工場夜景の特徴やスケジュール、これまでに撮影した工場夜景写真の作例解説をさせて頂き、作例ごとにシャッター速度・絞り・ISO感度などを説明させて頂きました。

貸切バスで富士市まで移動

ツアーバス

講義終了後、貸切バスに乗車します。今回は大型バスを手配頂き、1名で2席分利用できたため、スペースに余裕があり快適にお過ごし頂けたかと思います。中型バスだと1名1席となりますが、お隣の方と交流がしやすい利点もあり、それぞれのバスに良さがあると思います。

移動中の天気

高速道路を移動中、ずっと天候が気になっていました。今朝は関東では雨が降っていたため、現地の天気が非常に心配でしたが、午前11時の天気予報では「曇りのち晴れ」になっていたことから一安心。とりあえず「雨さえ降らなければ・・・」という思いでした。

雨に濡れたバス

しかし、移動中にはたびたび小雨が降り、バスの窓ガラスも濡れていました。車内で雨雲レーダーと富士市のライブカメラを時々チェックしながら、わずかでも富士山が見えることを願いました。

足柄SA

途中の足柄SAでトイレ休憩を挟みます。現地の天候は曇り。ツアーが終わるまではコンビニなどへの立ち寄りを予定していないため、皆様に買い物も済ませて頂きました。ファミリーマートが入っていたため、私は軽食を買いました。

車窓から見える富士山

足柄SAを抜けて、富士市へ向かうと徐々に天気が回復してきました。ライブカメラでも富士山がはっきり見えるようになり、富士ICを降りる途中には雪化粧した富士山が綺麗に見えました。「今日はベストコンディションで撮影できそうだ!」と心の中で期待しました。

1.ふじのくに田子の浦みなと公園

田子の浦みなと公園の撮影風景

16時30分頃、最初の撮影スポットである「ふじのくに田子の浦みなと公園」に到着しました。富士山と工場が写せる名所として知られており、私たちがたどり着いた時には既に先客が3名ほどいらっしゃいました。20名ものツアー参加者が展望台にたどり着くとほぼ満員状態になり、富士山が見渡せるベストポイントで各自セッティングに入りました。私は三脚を初めて使う方に設置のサポートを行い、一人一人順番に見て回りました。

雲隠れした富士山

バス車内からは綺麗に見えていた富士山が、あっという間に雲隠れしてしまいました。富士山を目当てに来られていた皆さんはとても残念そうでしたが、雲の流れが速かったため、辛抱強く待つことにしました。雲の形や動きを見ていると数分間ぐらいは富士山が綺麗に見えるタイミングが来ることを確信しました。

富士山と田子の浦

予想は的中し、麓には雲が残っていたものの、雪化粧された富士山がとても綺麗に見えました。もう少し時間が遅ければ街の明かりも綺麗に写せたのですが、これだけ富士山が綺麗に撮れれば十分でしょう!私もレクチャーの合間を縫ってレポート用に何枚か撮影しました。

田子の浦からの夕景

しばらくすると富士山は再び雲隠れしてしまいました。公園から見える富士山は北方向にあり、実はトワイライトタイムが最も美しいのは西向きです。皆さんに「富士山が見えなくなったので西向きがチャンスです!」と声を掛けると一斉に西向きに移動され、清水港方面の夜景を撮影されました。遠くの方まで明かりがクッキリと見えており、冬場らしいベストコンディションです。公園で撮影レクチャー中に「(一社)富士山観光交流ビューロー」の方がお見えになり、ご挨拶をさせて頂きました。今回の撮影ツアーに様々な面で協力頂いています。

2.新浜公園

ポリプラスチック

続いて2ヶ所目は新浜公園へ。バスに乗って田子の浦から10分ほど移動します。新浜公園は駐車場・トイレ・街灯が整備された公園で富士市で唯一とも言える化学工場を間近に見渡せるロケーションが魅力。田子の浦みなと公園と並んで有名な工場夜景撮影スポットで、平日にもかかわらず先客がいらっしゃいました。

新浜公園

撮影ポイントは2ヶ所あり、公園の池の手前と公園脇の高台の道路(車両の通行に注意)からポリプラスチックの工場を撮影できます。ここで1時間ほど滞在し、皆さんに撮影を楽しんで頂きました。富士市は製紙工場が中心となるためか、川崎や四日市など他のエリアに比べて光量はそれほど多くありませんが、新浜公園から見渡せるポリプラスチックの輝きは別格です。「まさに工場夜景!」という感じでしょうか。

現地では「(一社)フジパク」の方々と合流し、撮影スポットや移動方法のアドバイスを頂きました。これほど現地の方が暖かく迎え入れてくれる工場夜景エリアは例が無く、富士市が本気で工場夜景観光を盛り上げようとする想いが伝わってきます。

3.蓼原大橋付近

大興製紙

新浜公園での撮影を終え、最後の撮影スポットに向かいました。バスの停車場所を見つけるのが少々難しかったため、観光交流ビューローの方に先頭を走って頂き、バスを停車位置まで誘導して頂きました。撮影ポイントは蓼原大橋付近のスロープと道路の2ヶ所あり、大興製紙を間近にJR東海道線の車両の光跡を撮影できます。

蓼原大橋付近

スロープへ移動し、電車の往来を待ち構えていました。講義の段階で時刻表をお見せできれば良かったのですが、会場のインターネットが不安定だったため、現地に着いてから口頭で皆さんに「次は**分に右から電車が通過します!その次は2分後に左から電車が通過します!」という感じで伝えさせて頂きました。予想外のタイミングで電車が来たと思ったら、明かりがほとんど無い貨物電車だったりして、タイミングの見極めが非常に難しかったです。ここでは工場よりも完全に光跡メインの撮影会になってしまいました・・・(笑)

田子の浦名物「しらす弁当」を夕食に帰路へ

田子の浦・しらすのお弁当

20時頃に工場夜景撮影が終わり、バスに戻りました。バスが出発する時、フジパクの方々が手を振って見送って頂きました。車内の各座席に田子の浦名物のしらすのお弁当と富士のお茶を用意頂き、旅の最後にご当地グルメも頂くことができました。通常は出発地でバス車内にお弁当を積み込むのですが、旅先で積極的に消費することによって、地域の活性化にも貢献できるように思いました。

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さっそくお弁当を開けましたが、炊き込みご飯とたっぷりのしらすが入っており、これまでのツアーで食べたお弁当の中でも最も美味しかったです(バス車内が暗かったため、写真が綺麗でなくすみません)。しらす弁当も用意頂けるバスツアーで12,800円ならかなりお値打ちではないでしょうか(次回以降のツアーもしらすのお弁当が出される保証はありませんが)。都心から個人で車を出して富士市まで出向いてもガソリンと高速代で往復1万円前後はかかると思うので、ツアーの方が割安になるケースもあります。

足柄SA(帰路)

最後に上りの足柄SAでトイレ休憩を済ませ、22時過ぎに新宿駅付近に到着しました。最後に皆様にお別れの挨拶をさせて頂き、解散となりました。今回、富士市の方々の協力もあり、富士工場夜景撮影ツアーは大成功となりました。ご参加頂いた皆様はもちろん、現地でご協力・ご支援頂いた皆様にも心よりお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。今後は機会があれば岳南電車もコースに入れたツアーも組めたらと思っています。

なお、本ツアーは2016年12月23日(土)と2017年2月22日(水)にも企画されています。富士ならではの工場夜景を撮影できる貴重な機会となっていますので、ご都合の付く方は是非ご参加頂ければと思います!

■夜景写真家 岩崎 拓哉の撮影会・ツアー情報(富士の工場夜景撮影ツアーも掲載)
http://www.yakei-photo.jp/contents/event.html

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